アーカイバルプリントウォッシャーをモバイル化

 数年前にヤフオクで落札したアーカイバルプリントウォッシャーにちょっと手を加えて、週末にバライタ印画紙を使って引き伸ばし作業をするときだけ、自宅のお風呂場にできるだけ簡単に設置、撤収が出来るようにした。

 週末、自宅でバライタ紙にプリントする作業を楽しんでいるのだが、バライタ紙に焼いた後、結構時間掛かるのが水洗作業。特に、大四つ切以上のバライタ紙に焼いて水洗するのには、結構大きいサイズの水洗用のバットが必要だし、バットを平置きにすると結構な面積を占有するので、狭いお風呂場で大きなバットを複数(予備水洗用、本水洗用)並べて水洗作業やると場所をとってしまい、他の作業が効率よく行えないことも。

 趣味で楽しむプリントだし、次世代以降にまで長期にわたりプリントした作品を保存したり鑑賞したりすることがなければ、アーカイバルプリントウォッシャーは必要ない。実際僕の場合もそこまでの長期保存は必要ないし、六つ切り程度の大きさに焼く場合は水洗促進剤とバット水洗で対応してきた。

 ではなぜそこまでして使いたい? それはアーカイバルプリントウォッシャーの場合、印画紙を垂直に立てて並べた状態で水洗できるのと、僕が落札したウォッシャーの場合は、半切りサイズの大きさまでの印画紙を、一度に12枚分の仕切りの中で同時に水洗作業が行える(六つ切りなら36枚位まで同時水洗出来る?)ので、定着液浸漬後に予備水洗して水洗促進剤に浸したバライタ紙をこれで水洗すれば、より効率よく作業できる。よって僕の場合は、作品の長期保存というよりも、効率よく水洗するのが目的になる。

 問題は、週末だけお風呂場にアーカイバルプリントウォッシャーを設置する場合、作業が終わったら、また元の2階の部屋に片付ける必要がある。なので、出来るだけ簡便に設置作業と撤収作業を効率よく行えるようにしたかった。

 そこで、試してみたのが、タカギ製の散水用ホースや蛇口用のワンタッチコネクターの活用。ホームセンターのコーナンに行くと、タカギ製の様々な種類のコネクターが沢山販売されている。その中から蛇口に合わせるコネクター(オス側)とアーカイバルウォッシャーの注水用及び排水用のゴムチューブ勘合部に合わせられるワンタッチコネクターのオス側とメス側を探した。

 まずは、蛇口。最初は、蛇口ではなくて、お風呂場のシャワーのノズルを外して、シャワーチューブ先端に合わせられるアダプターを探したのだが、丁度合うのがなかった。これで早速一旦諦めかけたのであるが、タップ式の蛇口の方の先端を見たら、先端部に付いているフィルター部中央の溝に500円玉を当てて回せば外れるのではと思って試したら外れた。↓

18L09_Archival_Washer_001(600x450).jpg



 タカギの製品の中に、この蛇口先端部用のアダプター3個とコネクターのオス側がセットになった商品がある。日本の家庭のお風呂場のタップ式の蛇口先端部の仕様は、きっとこれら3つのうちのどれかが合うようになっているんだろう。幸い、うちの風呂場のタップの蛇口先端部のフィルターを外したネジ穴の場合、実際3つのアダプターのうちの一つが、ピッタリと合致した。↓

18L09_Archival_Washer_002(450x600).jpg


 そして、タップの蛇口先端に、設置したアダプターを介してコネクターのオス側を取り付けた。↓

18L09_Archival_Washer_003(450x600).jpg


 後で設置して分かったことだが、シャワー側ではなく、蛇口に注水用のホースを設置して正解だった。実際に暗室作業すると、シャワーが使える方が、水洗作業の合間にその他の暗室用具を水洗作業するときなどに便利だからだ。

 これと同様に、アーカイバルウォッシャー本体の注水側と排水側のゴムチューブ勘合部にもコネクターのオス側を設置したいわけだが、勘合部に直接付けられるコネクターはない。そこで、ゴムチューブ勘合部にピッタリ合うゴムチューブを3〜5センチくらいに切って、その短いチューブを介してコネクターのオス側を設置した。↓

18L09_Archival_Washer_004(450x600).jpg


 あとは、ゴムチューブの先にコネクターのメス側を設置していく。↓

18L09_Archival_Washer_005(600x450).jpg



 水道の蛇口とアーカイバルプリントウォッシャーの注水側のコネクター(オス側)とを繋ぐチューブは、タカギ製の散水ホースの延長ホースを活用した。長さが2メートルあって、ホース両側に元々コネクターのメス側が取り付けられていたからだ。↓

18L09_Archival_Washer_006(600x450).jpg



 排水側のゴムチューブ勘合部にあわせるメス側コネクター付きのホースは自作した。コーナンで、必要な長さのホースを切り売りしてくれる(チューブ径も選べる)。コネクター購入時に切り売りしてもらった。これは便利。

 ホースのウォッシャーに接続する側は、通常のメス形状のコネクターを購入して取り付けた。反対側は水の流量を変えられるバルブを設置した。バルブがなくずっと開放状態のままだと、水洗作業開始時にウォッシャーに水を貯めることが出来ない。一方、水洗作業が終わった後は貯めた水を開放してウォッシャーを空に出来るようにしたい。今回購入したバルブは、お風呂場の排水口に直接ズボッと挿すだけで固定できて使い勝手がよいことが購入後に分かった。こうすれば、排水した水がお風呂場の床面に飛び散ることはない。↓

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 ドレーンのゴムチューブ勘合部とチューブは、このウォッシャーを落札した時に付属していたものをそのまま流用した。これも、排水口にそのまま挿すことが出来るので、水がお風呂場の床に飛び散ることはない。

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 アーカイバルウォッシャーの注水側と排水側のゴムチューブ勘合用のノズル部に短いホースを繋ぐ際、水圧でゴムチューブが抜けないようにするクランプを取り付けた。このクランプ、一度締め付けたら外せないタイプがあるが、そういう類のものは使用を避けた。水洗作業をしているときだけ水圧に耐えるようにクランプを増し締めして、使用後は締め付け圧を開放出来るようにした。なぜそうしたのか? それは、もうこのアーカイバルプリントウォッシャーのスペアパーツを手に入れることが出来ないから。このウォッシャーのゴムチューブ勘合部のノズルは、樹脂で出来ている。しかも手で触った感覚と、手ですこし曲げてみた時に手にはね返ってくる応力の感じからして、ノズルの樹脂には、ガラスファイバーなどの強化材が配合されていないと見てとった。(.......普段仕事で、エンジニアリングプラスチックを扱っていることもあって、ここはどうしても気になる点だ......)。この場合、ノズル部を常時クランプで締め付けたままにしておくと、きっとクリープして亀裂が入ると予測。ゴムチューブは増し締め部で亀裂が入っても交換できる。しかし、もうスペアパーツを購入できないノズルはそうはいかない。幸いコーナンのホース売り場に、増し締め力を無段階で調整できるクランプがあったのでこれを活用することにした。

 そして、いよいよ注水と排水作業のテストをやってみたところ、水漏れは全く発生せず、問題なし。設置作業、撤収作業に掛かる時間はそれぞえ5分程度。撤収作業時は、もちろんウォッシャーを乾かす時間が必要なんでこの時間は別途掛かる。2階の部屋に運び上げてから1日開放して放置。翌日にホース収納してカバーをかけるという手順。

18L09_Archival_Washer_010(450x600).jpg

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 これで一気に、バライタ印画紙使用時の水洗作業が楽になる。狭いお風呂場スペースも有効活用できる。



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コメント
西山さんへ

コメント有難うございます。
自己流なんで、人に教えられることはないです(笑)。
オオサカフィルムフォトウォークで、作品を拝見出来ること、楽しみにしております。
  • ミノチャゲ
  • 2018/09/15 12:39 PM
ミノチャゲさんこんにちはです。モバイル型アーカイバルウォッシャー記事拝見しました。印画紙を垂直に立てて並べられるので、省スペースで一度に多くの水洗ができるのは魅力ですね。僕はカラー写真が多いので、あまり自分で現像する機会はないのですが、今度お会いした際にはいろいろ教えてください(^^)
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